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宮尾 智章*; 丸田 朋史*; Liu, Y.*; 三浦 昭彦
Proceedings of 13th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット), p.1094 - 1096, 2016/11
J-PARCリニアックでは、ACS(Annular-ring Coupled Structure)加速空洞を2013年度から使用し、負水素イオンビームを400MeVまで加速している。このACS加速空洞にビームを入射する際、RF加速周波数が324MHzから972MHzにジャンプするため、バンチシェイプモニターを用いて位相方向のビーム位相の拡がりを測定し、加速空洞の調整を行っている。測定位置でのビーム位相の拡がりは、およそ4と推定されているため、設計上の位相分解能を1とした。ビームラインに設置後、実際のビームを用いてモニタの性能評価のための位相分解能の測定を行た結果、約1.8であることが分かった。これを用いて、ACS加速空洞にビームを入射する際、ビーム位相幅を調整するためにバンチャー空洞のRFの振幅を調整した。測定した振幅と位相幅の関係を示し、ACS加速空洞の調整について説明する。
守屋 克洋
no journal, ,
J-PARC加速器の安全運転を実現するためには、モニタでビームを計測し、そのデータを基にビーム調整を行う必要がある。測定すべきパラメータはビームを構成する粒子数、ビーム重心の位置、ビームの分布等と多岐にわたる。J-PARCリニアックでは、バンチシェイプモニタ(BSM)を用いてビーム進行方向(縦方向)のビーム分布を測定している。これまで中間エネルギービーム輸送ライン1と2の2箇所でビームを測定していたが、2021年度よりリニアック-3GeVシンクロトロンビーム輸送ラインでも縦方向測定が可能になった。これにより、複数種類の加速空洞で構成されたリニアックの各セクションでビームの状態を監視でき、ビーム異常に気付きやすい測定環境が構築できた。一方で、更なる安定運転を実現するためには、ビームをさらに精度よく監視する必要があることが分かってきた。現状の測定位相分解能は0.5度程度と言われているが、将来的には0.1度以下まで向上させる必要があることが数値計算で判明した。本発表では、J-PARCのBSMの現状と課題について報告する。加えて、米国の核破砕中性子源(SNS)を例に同様の問題を抱える他施設の取り組みも合わせて報告する。